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青柳の挑戦

伝統の技術を活かしながらも、
オリジナリティのあるきものをつくらなければならない
時代とともに消えていく
ヒット商品の中で
ロングセラーとして
愛され続けるために、
人と同じものを
つくらないことを
基本姿勢としてきました。

本物を極め持続させる為に
-特許申請-
本桶絞り染め

本物を極め持続させる為に
-特許申請-
本桶絞り染め

「本桶絞り染め」は
弊社が有する数多の技法の中でも、特に加工難度が高く、職人技を結集した技法です。

弊社創業者が桃山・江戸時代に隆盛した小袖の資料を紐解いた際、「桶絞り染め」の美しさに驚嘆し、独自に探究と研究に没頭したことがきっかけとなり始まった「本桶絞り染め」。

伝統の源まで遡り、その本質を学び、研究し身につけること。桃山・江戸時代と使用する道具、染料等は違っても「本物を極める」ことが重要であることを学びました。それは今も弊社商品製作の底流にある考え方です。

素材、季節の温度変化、使用器具等々の膨大な経験を積み重ねながら、職人による手業の習得、鍛錬にも取り組んだことから「本桶絞り染め」は自社の核心、大きな特長となりました。

近年、後継者不足など様々な事情で職人による檜の木桶作りが難しいものになってきており、
木桶に使用される天然木の特性が天然素材の絹布を夾み防染する「本桶絞り染め」において最上・最適であることを独自の研究から学んでいたことから天然木と他の素材を併用した桶の開発を行い「本桶絞り染め」に使用しております。
桶以外にも「桶絞り染め」に使用する器具の改良、独自開発を行い使用しています。

500年以上伝承されて来た「本桶絞り染め」技法。受け継いだ技法から生まれる新たな美しさを後世に伝えるため、今後もものづくりを繋いでまいります。

大㐂百花ブランドの礎

大㐂百花ブランドの礎

青柳では、1980年頃から、より複雑で高度な複合加工のきもの創作に力を注ぎ、
工房内での手業の一貫作業システムを構築。
きわめて難しい訪問着の開発に取り組みました。

各絞り工程の中でも、特に「桶染め」などの絞りや染めに関わる選び抜かれた職人達を中心に育成してきたことが、
のちの産業通算大臣賞を初めとする多数の受賞歴をもたらしました。

これが「大㐂百花(たいきひゃっか)」の礎となり、
現在では他の追随をゆるさぬ、高級きものブランドとして確立いたしました。
青柳は、これからも「力強く優美な意匠美」を創作することをお約束します。

櫛引織りの開発

櫛引織りの開発

「能」に用いられる装束の一つに「水衣(みずごろも)」と云われるものがあります。

この水衣を紹介する写真を見たのが1982年の晩夏の頃でした。
常識を超えたその織物は、まさに縦糸と緯糸が揺らぐ奇跡の布でありました。

以後、魂の震えるおもいで見たその布を、
着装に耐えうる現代の着物素材として、復元できないかということが一大テーマとなりました。

試行錯誤を繰り返しながら、先ず羽織るストールから始まり、
帯、そして着物へと素材を発展させ、ようやく「櫛引織り」の技法を完成させることができました。

2001年(平成13年)に特許の出願をいたしました時には、既に20年弱の歳月が流れていました。
しかし、以後4年間、度重なる拒絶を受けながらそれをそのたびごとに反証を繰り返し、
2005年に特許の確定をうることができました。
以後様々な技法と組み合わせることで、常に斬新な発想の商品を創作しております。

注)出願2001年(平成13年)4月20日
特許確定 2005年(平成17年)4月15日

志ぼり刺繍
飛香(ひぎょう) の開発

志ぼり刺繍
飛香(ひぎょう) の開発

「大㐂百花」ブランドにて絞り技法の商品を数多く創作してまいりました
その過程の中で、ある重要なことに気がつきました。

絞り染めは、太古の昔から模様を染め分ける技法として用いられ、
なかでも辻ヶ花染めをはじめとする室町期以降の日本の絞り染めにより、
世界史史上最も美しい形で完成されたといわれています。
この絞りという技法は、もう一つ非常に大きな魅力を生み出していました。

それは、「立体感」です。

絞り染めは、模様を色彩で染め分けるばかりではなく、
模様の形そのものに立体感を与えるという技法でもあったのです。
このことに気付いたときから、布に立体感をあたえ、
半永久的にその立体感を維持できる様にするということが私共の大きな夢となったのです。

樹脂で立体的になっている部分を固定し立体的な状態を維持することを考えました。
しかし、これでは布が強ばってしまいます。
様々な試行錯誤を経て、刺繍という技法を用いて立体感を維持することを考えました。
縫い留めた糸が布裏面で縮み、布表面を立体的に膨らませ、
しかも着装に耐えうる技法として完成することができました。

そこで、2003年12月特許の出願をするものの拒絶され、それに反証するということを繰り返し、7年もの期間を経て2010年12月、特許証の交付を受けることができる様になり、今日にいたっております。

注)出願2003年(平成15年)12月26日
特許確定 2010年(平成22年)12月3日