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友禅
- 糸目描き
- 手伏糊置き
- 地色配色
- 染料作り
- 引染め
- 蒸し・水元
- 乾燥
※友禅工程がないきものもございます。開く蒸し
蒸し枠という針のついた木枠に生地を掛けますが、反物同士が接触しないよう細心の注意を払います。
蒸し箱の中に約100℃の蒸気を満たし、蒸し枠を入れ、蒸気の量を調整しながら約30分~50分。
蒸し時間は生地の種類や色の濃度、季節によって異なるため、
場合によっては繰り返しの作業になります。美しく発色させるため、二度目以降の蒸しの場合、反物の上下を入れ替えて掛け直し、
蒸気が均一に当たるようにするのです。
蒸しによって染料を定着させた後、余分な糊材や助剤を水洗いする工程へ。水を流しながら水槽の中に反物を入れ、糊分を柔らかくし剥離させるよう振り洗いやブラシを使って素早く手洗い。
しかし水洗が不十分だと、風合いや発色が変わってしまうため、
肉眼で染料や糊が落ちたように見えても、糸の内側や繊維の間の余分なものを全て流し出すまで、水を替え何度も水洗いします。scroll糊置き
型紙を使用して色糊(※1)を重ね、柄模様を彩色する捺染(※2)の加工をおこなう工程と、
手描友禅により彩色する為の糸目及びフセ糊(※3)置きをし、柄模様を防染する工程とがあります。振袖等型友禅の1柄を構成する型紙枚数は約350枚~400枚。
色数は約30色で、1反あたりの加工期間は約一週間。多種類の型紙があり、同等に使用する染料も多様なので、表現目的に応じた使い分けが要となります。
季節の寒暖、湿度で色糊は微妙に変化し、染め上がりの色感に影響するため、一定に保つ工夫が必要。まさしく職人技が光る工程です。(※1)色糊とは…染料をもち米や糠などを原料とした糊に混ぜたもの
(※2)捺染とは…染料を糊にまぜて布などに直接すり付けて染めるもの。特に、型紙を用いて染料をすり込み、模様を表すもの
(※3)糸目及びフセ糊とは…柄模様の形を括る線を糸目と呼ぶ。フセ糊はもち米や糠等を原料とした糊であり、防染を目的としたもの
scroll引染め
生地に染料液を専用の刷毛で均一に、またはボカシ表現で染色する地染めを行う方法。
生地はおよそ13mもの長さがあるため、大きな染場が必要です。最初に青花(※1)描きを行い、次に反物を張り木や伸子(※2)で引っ張ります。
生地に染料の吸収や発色を良くするため、地入れを行います。
地入れとは、豆汁(※3)とふのり液(※4)と助剤を混ぜた液を生地に表裏ともムラなく刷毛で引く、引染前の処理工程。地入れ後、乾燥させた反物を染めていきます。
色目、濃度のちがう染液の境目には、噴霧などで水等をかけ刷毛でボカシを。ムラなく均一に染めるために、熟練した職人の経験と、スピーディーな手業が求められます。
(※1)青花とは…下絵を描く際に使用する。青花を原料とし、水溶性で地染めを行った後には消える
(※2)伸子とは…40cm位の長さの竹ひごの両端に針を植え込んだもの。
生地の耳に刺す事で生地面を平らにする訪問着でおよそ80本の伸子を使用(※3)豆汁とは…大豆を水に漬け込み、ふやかした後砕いてこした液
(※4)ふのり液とは…ふのりと呼ばれる海藻をとろ火で煮、こした液
scroll水洗い
糸の内側や繊維の間の余分なものを全て流し出すまで、何度も水洗いします。
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絞り
- 糸入
- 疋田絞り / 小帽子絞り
- 染料作り / 地染め
- 乾燥
- 桶詰め / 染料作り
- 桶染め / 乾燥
- 疋田帽子ほぐし
- 水元・乾燥・仮仕上げ
開く染料作り
桶詰め
青柳の絞り染めの中で核となる桶絞りの中で、絞りの出来上がりを左右するのが「桶詰め」です。
昔ながらの檜の桶を縛りつけるのですが、
このとき針が弱かったり、縛り方が緩かったりすると、その隙間から染液が中に漏れてしまいます。
繊細な手作業と力を要する大切な作業なのです。さまざまな荒い工程の中で、その布が500の針と荒縄の力に堪えて仕上がりを待つ姿。
摩耗し、日々細くなっていく桶の、それでも布をしっかり保護してゆく風情。人と道具がそれぞれ心を通わせながら同じ完成という目標に向かっていくとき、
強い絆と愛しさを感じずにはいられません。scroll桶染め
桶づめの人と意気が合ったとき きれいに染まる。
桶詰めされたきものを85~90度の染液の中に、桶ごと約20分浸します。
その間、重さ25kgの桶を上下・左右に動かしながら手早く染めなければいけません。熱湯なので、ゴム手袋をはめて手袋の中に水を入れ、直接肌が熱湯にさらされないよう注意しています。
水場のため長靴を履いての作業。美しいきものに不釣り合いの荒々しい作業ですが、この工程があってこそ、青柳のオリジナルが生まれるのです。
桶ごと染まった桶の蓋を開いたとき、中の白の美しさが格別な輝きを放ちます。scroll仕上げ
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友禅
- 地入れ
- 染料作り
- 手描友禅
- 蒸し・水元・乾燥
※友禅工程がないきものもございます。開く手描友禅
手になじむ筆で思い切り表現。
絞り終わった生地に防染糊をほどこし、手描きを加えていく、
絞りと友禅染めの併用は、青柳が最も得意とする分野です。
染料を混ぜ合わせることで大胆な、また繊細な色彩を誕生させ、表現させていく最後の工程。濃い色にはこの筆が合うという、筆と色の相性も重要な要素です。
気温や湿度、風に対しても、色・筆・生地はとても微妙に反応します。それらと協調しながら、深い関わりを持ちながらの作業は、
ときに机上で考えた案を超え、より美しくより自然な紋様を描き出します。色の数は無限。
人それぞれの思いの中での色が異なる、それもまた一興です。scroll -
総検査
開く総検査
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装飾
- 箔加工
- 金泥描き
- 手刺繡
開く箔作業
自分の工程の所で、ムードを変えられる喜びがあります。
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最終
- 仮仕立て
- 最終検査
- 納品
開く最終検査