櫛引織りの開発

「能」に用いられる装束の一つに「水衣(みずごろも)」と云われるものがあります。

この水衣を紹介する写真を見たのが1982年の晩夏の頃でした。
常識を超えたその織物は、まさに縦糸と緯糸が揺らぐ奇跡の布でありました。

以後、魂の震えるおもいで見たその布を、
着装に耐えうる現代の着物素材として、復元できないかということが一大テーマとなりました。

試行錯誤を繰り返しながら、先ず羽織るストールから始まり、
帯、そして着物へと素材を発展させ、ようやく「櫛引織り」の技法を完成させることができました。

2001年(平成13年)に特許の出願をいたしました時には、既に20年弱の歳月が流れていました。
しかし、以後4年間、度重なる拒絶を受けながらそれをそのたびごとに反証を繰り返し、
2005年に特許の確定をうることができました。
以後様々な技法と組み合わせることで、常に斬新な発想の商品を創作しております。

注)出願2001年(平成13年)4月20日
特許確定 2005年(平成17年)4月15日

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