志ぼり刺繍 飛香(ひぎょう) の開発

「大㐂百花」ブランドにて絞り技法の商品を数多く創作してまいりました
その過程の中で、ある重要なことに気がつきました。

絞り染めは、太古の昔から模様を染め分ける技法として用いられ、
なかでも辻ヶ花染めをはじめとする室町期以降の日本の絞り染めにより、
世界史史上最も美しい形で完成されたといわれています。
この絞りという技法は、もう一つ非常に大きな魅力を生み出していました。

それは、「立体感」です。

絞り染めは、模様を色彩で染め分けるばかりではなく、
模様の形そのものに立体感を与えるという技法でもあったのです。
このことに気付いたときから、布に立体感をあたえ、
半永久的にその立体感を維持できる様にするということが私共の大きな夢となったのです。

樹脂で立体的になっている部分を固定し立体的な状態を維持することを考えました。
しかし、これでは布が強ばってしまいます。
様々な試行錯誤を経て、刺繍という技法を用いて立体感を維持することを考えました。
縫い留めた糸が布裏面で縮み、布表面を立体的に膨らませ、
しかも着装に耐えうる技法として完成することができました。

そこで、2003年12月特許の出願をするものの拒絶され、それに反証するということを繰り返し、7年もの期間を経て2010年12月、特許証の交付を受けることができる様になり、今日にいたっております。

注)出願2003年(平成15年)12月26日
特許確定 2010年(平成22年)12月3日

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