
■レスリング女子オリンピック4連覇・伊調 馨 選手 ご来店■
(2016年12月7日)
さる11月6日、レスリング女子の伊調 馨(かおり)選手がお越しくださいました。
日本女子レスリング協会会長 丸山秀二様のご案内により、
ご多忙の中、弊社の着物をご覧頂く貴重な機会を頂きました。
十日町市には、全日本女子レスリングチームが強化合宿を行う拠点施設である
「桜花レスリング道場」があります。
1991年に旧六箇小学校塩之又分校を改修して道場として建てられてから、
伊調選手をはじめ、吉田沙保里選手など名だたる方々が定期的に合宿に訪れています。
市街地から遠く離れた起伏のある地形はトレーニングに最適な環境で、多くのメダリストを輩出してきました。
このように十日町市は、全日本レスリングをバックアップしてきた深い繋がりがあります。
国民栄誉賞の受賞が決まった9月の記者会見での伊調選手の
「これから世界に出る機会も増えると思う。日本女性として着物とか和装文化を伝えたい。」という
素晴らしい抱負は、着物という伝統産業を担う弊社としましても、大変嬉しく励みになりました。
伊調選手には、弊社の技法の粋を集めた振袖に袖を通して頂きました。
166cmの長身でスレンダーな伊調選手、目を惹く華やかな意匠の振袖がとてもお似合いです。
小物の配色で印象が変化する様も、熱心にご覧になっていました。
伊調選手に着物の魅力をお伝えさせて頂くなかで、私たちもあらためて
和装文化の魅力を伝え受け継いでいくことの大切さを感じ、大変貴重な機会となりました。
【写真 左】■振袖 本桶絞り染め『宗達裂取り図』
数百年守り継がれた「本桶染め」の絞り技法で染め分けた地色は、深く凛とした配色で、
着る方の個性を彩ります。
琳派の巨匠「俵屋宗達」の絵画を、手描友禅・金箔・刺繍など、
着物の伝統技法の粋を集めて大胆に描き出した、唯一無二の逸品です。
【写真 右】■訪問着 本桶絞り染め『日月山水図』
室町時代に描かれた「日月山水図屏風(重要文化財)」の躍動感溢れる絵画を着物として再現。
幾重にもなる緻密な工芸手法により、優美で豊かな日本の原風景を表現いたしました。