引染

生地に染料液を専用の刷毛で均一に、またはボカシ表現で染色する地染めを行う方法。
生地はおよそ13mもの長さがあるため、大きな染場が必要です。

最初に青花(※1)描きを行い、次に反物を張り木や伸子(※2)で引っ張ります。

生地に染料の吸収や発色を良くするため、地入れを行います。
地入れとは、豆汁(※3)とふのり液(※4)と助剤を混ぜた液を生地に表裏ともムラなく刷毛で引く、引染前の処理工程。

地入れ後、乾燥させた反物を染めていきます。
色目、濃度のちがう染液の境目には、噴霧などで水等をかけ刷毛でボカシを。

ムラなく均一に染めるために、熟練した職人の経験と、スピーディーな手業が求められます。

(※1)青花とは…下絵を描く際に使用する。青花を原料とし、水溶性で地染めを行った後には消える

(※2)伸子とは…40cm位の長さの竹ひごの両端に針を植え込んだもの。
生地の耳に刺す事で生地面を平らにする訪問着でおよそ80本の伸子を使用

(※3)豆汁とは…大豆を水に漬け込み、ふやかした後砕いてこした液

(※4)ふのり液とは…ふのりと呼ばれる海藻をとろ火で煮、こした液